Azureサブスクリプションを正しく理解するためのポイント

技術者が語るMicrosoft Azure
Microsoft Azure(以下Azure)を利用するには、サブスクリプション契約をする必要があります。
サブスクリプションと言えば、身近なものだとSpotifyやNetflixと言った定額利用の音楽・動画配信サービスを思い浮かべる方も多いかと思います。
Azureでは、同様の定額利用ができるグループのことをサブスクリプションと呼びます。
今回はAzureのサブスクリプションについて紹介します。
1.Azureサブスクリプションとは
AzureのサブスクリプションにはAzureのリソースを管理する仕組みが取り入れられています。
階層構造で見てみると、サブスクリプションでリソースグループを管理し、リソースグループでリソースを管理できるようになっています。(図1)
また、リソースに対して操作できる権限やポリシーをサブスクリプション全体に適用したり、サブスクリプションを複数契約することでアクセスできる範囲を分離したりすることができます。

図1: リソースを整理する4つの階層
2.Azureサブスクリプション以外の階層について
前項で紹介したサブスクリプション以外の階層についてご説明します。
リソース
Azureのリソースとは、仮想マシンやストレージ、データベースなど、Azure環境上に構築する各サービスを指します。
サーバやインスタンスとも呼ばれ、階層では一番下のレベルになります。
リソースグループ
Azureのリソースグループは、複数のリソースをグループ化してまとめて管理するための入れ物の役割を持っており、全てのリソースは必ずどれか一つのグループリソースに所属する必要があります。
リソースグループもサブスクリプションと同様、リソースグループ単位で権限を付与することが可能です。
管理グループ
Azureの管理グループは、主に複数のサブスクリプションを運用する場合に使用します。
複数のサブスクリプションをグループ化することが可能で、権限やポリシーをまとめて付与する際に便利な機能です。
3.各階層のまとめ
管理グループ、サブスクリプション、リソースグループ、リソースでは、それぞれの階層で権限・ポリシーの設定が可能です。
上位の階層で設定された権限・ポリシーは、下位の階層へ継承されます。
例えば、サブスクリプションで設定した権限・ポリシーはリソースグループにも適用されます。
また、サブスクリプションを複数契約すれば、アクセスできる範囲を分離することができます。
この階層構造を利用することで、権限・ポリシーなどの設定を整理して管理することができます。
4.複数サブスクリプションを契約するメリット
ここでは複数のサブスクリプション契約する場合のメリットを解説します。
もちろん、前章で紹介した権限・ポリシーの管理のしやすさもメリットの一つです。
もう一つのメリットは、コスト管理にあります。
例えば、サービスAとサービスBでコストを管理する部門が異なる場合、サブスクリプションをサービスAとサービスBそれぞれで契約することで、請求を分けることができます。
このようにAzureサブスクリプションでは、サービスの提供だけでなく、管理・運用に関するカスタマイズが可能です。
5.おわりに
今回はAzureのサブスクリプションについて紹介しました。
Azureサブスクリプションにはさまざまなプランがあり、提供したいサービスの特徴に合わせたプラン選択が可能です。
詳細はプランの詳細 | Microsoft Azureをご確認ください。
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