Databricks Assistant のコード生成を使ってみた

コラム / 読み物

2023年7月に登場したDatabricks Assistantは、AIによるコード生成機能となっています。
今回は Databricks Assistant がどのように使えるのか検証してみました。

1.はじめに

Databricksのコード生成、 Databricks Assistant はどのようなことが出来るのか検証してみました。
実際に使ってみると、Databricksの分析に特化した学習がされているようで、とても有用と感じましたので本ブログで紹介します。
なお、Databricks Assistantの概要についてはこちらの記事をご参照ください

2.検証概要

自然言語でコードの生成やコメント付加、エラーの訂正ができました。
また、データファイルの一部を渡すことでスキーマオブジェクトを作ると言った、解析して必要なコードを生成することもできました。

公式YouTube(Databricks)

3.コスト

この機能は2024年5月31日現在、パブリックプレビュー段階です。
プレビュー段階の機能は無料で使用できます。
最終価格は現時点では未発表ですが、一般公開(GA)前に決定・通知されるそうです。

4.設定手順

Databricks Assistant のアカウント内のすべてのワークスペースを有効または無効にするには、次の手順に従います。

  1. アカウント管理者として、アカウント コンソールにログインします。
  2. 「設定」アイコンをクリックします。
  3. 「機能の有効化」タブをクリックします。
  4. 「パートナーによる AI 支援機能」セクションで、「有効」または「無効」を選択し、「保存」をクリックします。
    「強制」トグルをオンに設定すると、この機能のワークスペース設定がオーバーライドされないようにすることができます。

アカウント設定でワークスペース設定の上書きが許可されている場合、ワークスペース管理者は特定のワークスペースを有効または無効にすることができます。
これを行うには、次のようにワークスペース設定を使用して、アカウント コンソールのデフォルト設定を書き換えます。

  1. ワークスペース管理者設定ページに移動します。
  2. 「詳細設定」タブをクリックします。
  3. 「パートナーによる AI 支援機能」ドロップダウン メニューを使用して選択します。
  4. 「保存」をクリックします。

5.どこから使うか

Assistantを呼び出すアイコンが3か所にあります。
New Assistantが「オフ」の場合:赤く囲った3か所

New Assistantが「オン」の場合:3か所から呼び出しますが、出現するのは2か所です。
(左のアイコンをクリックすると右ペインが開く、右上のアイコンと同じ場所)

6.利用例

コメントからコード生成

作りたいプログラムのコメントのみを書いて、コードを追記してもらう。

1. セルにやりたいことをコメントで記述。

2. Assistantを開いて「コメントを実現するコードを追記して」とお願いする。

3. 回答に問題がなければアクティブセルに適用する。

コード修正

コードの間違いを修正してもらう。

1. Assistantを開いて「間違いを修正して」とお願いする。

2. Assistantの回答と差分を確認する。
追記部分は緑、削除部分は赤で強調表示される。

3. 問題なければアクティブセルに適用する。

コードにコメント追記

コードに適切にコメントを追加してもらう。

1. Assistantを開いて「コメントを書いて」とお願いする。

2. 問題なければ「承認」

7.おわりに

Assistantからの回答は早くて正確でした。
他のセルで宣言した変数も適切に使ってくれます。
スキーマ作成には例としてデータの一部をAssistantに見てもらって作成することもできました。
Databricksの概要と基本を覚えるだけでコードを作ることが出来るのは学習コストを抑える事ができ、Databricks利用のハードルが下がるためとても価値が高いと感じました。

システムエグゼではAzureを中心に、各種分析基盤全般の導入・運用支援を行うサービスを展開しています。
Databricksをご検討の際には、システムエグゼまでお気軽にご相談ください。

8.参考URL