第2回:仮想サーバー上のOracle Databaseライセンス費用のお悩み事例

情シス担当者向け・他の会社はどうしてる?DBお悩み相談
第1回では、各社DBサービスのライセンス費用に関しましてご紹介させていただきました。
第2回では、仮想サーバー上にOracle Database(SE2)を構築されたお客様に対してご提案させていただいた事例をご紹介いたします。
目次
1.ご提案のきっかけ
以前、お客様とお話している中で、仮想サーバーにOracle Database SE2を導入したいと考えているのですが、ライセンスが物理サーバーのCPUの数だけ必要だとコストが高くなってしまう心配があるとお声をいただきました。
確かに、CPUの数分のライセンスが必要なのですが、実はハードパーティショニングを設定することで、固定されたCPU分のライセンスのみでOracleを利用することができるのです。その際にご提案させていただいた一例を以下に説明させていただきます。
2.仮想サーバー上 ライセンスの基本的な考え方
仮想サーバー上のOracle Database(SE2)ライセンスの基本的な考え方は以下の通りとなっております。
ライセンス | ライセンスカウント |
Processor | 仮想サーバーに設定されたvCPU数ではなく、 物理サーバーに搭載しているCPUコア数 |
Named User Plus | 仮想マシンにアクセスするユーザー数ではなく、 物理サーバーへのアクセス数 |
3.サーバー使用例
- 3つの仮想サーバーをホストしている物理サーバーがあり、4コアの物理CPUを2つ搭載しています。
- 仮想サーバーの一つにOracle Database SE2がインストールされており、3つの仮想サーバーにはそれぞれ2vCPUずつ割り当てられています。

この場合、Processorライセンスであれば、2CPU分のライセンスが必要となりますが、Oracleには、2vCPUしか割り当てていないのに、勿体なく感じます。
そこで、ハードパーティショニングを設定する方法を提案いたします。
4.ハードパーティショニング設定ご提案
ハードパーティショニングとは、サーバーを物理的・論理的に分割して利用する方法です。
※ハードパーティショニングについての詳細は以下URL参照
https://www.oracle.com/assets/partitioning-jp-168078-ja.pdf
ハードパーティショニングを設定することで、Oracleがインストールされている仮想サーバーが使用する物理CPUを、固定することができるのです。
この技術を用いることによって、下記の様に固定されたCPU分のライセンスのみでOracleを利用することができます。

今回は仮想サーバー上のオラクルデータベースのライセンス費用に関するご提案の一例のみをご紹介いたしましたが、Oracle(に限らず)ライセンス費用に悩まれている方は、最適なご提案をさせて頂きますので、是非当社へご相談下さい。
第3回では、クラスタ構成のライセンス費用に関するお悩み事例をご紹介いたします。
詳細は関連記事からどうぞご覧ください。