第3回:クラスタ構成のOracle Databaseライセンス費用のお悩み事例
情シス担当者向け・他の会社はどうしてる?DBお悩み相談
第2回では、仮想サーバー上にOracle Database(SE2)を構築されたお客様に対してご提案した事例をご紹介させていただきました。
第3回では、クラスタ構成のOracleライセンス費用に関するご提案をご紹介いたします。
目次
1.ご提案のきっかけ
以前、お客様からクラスタ構成のサーバーへOracleを導入すると、待機系分もライセンス費用が発生することに関しましてご相談をいただきました。
その際にご提案した事例をご説明させていただきます。
2.仮想サーバー上 ライセンスの基本的な考え方
Oracleがインストール or 稼働している共有ストレージに接続している全てのサーバーは、Oracleが利用できる状態にあるとみなされます。
その為、共有ストレージに接続しているサーバーは、全てOracleの許諾(ライセンスカウント)の対象となります。
つまり、待機系のサーバーについても、ライセンス費用が必要になるということです。
3.サーバー使用例
- Active/Passive型のクラスタ構成の物理サーバー#1と#2がある
- 各物理サーバーは共有ディスクを利用
- それぞれの物理サーバーには、Oracle用の仮想サーバーが2台構築されている
- OracleのライセンスはSE2(Processorライセンス)を使用
この場合、どちらか片方の物理サーバーしか稼働しないことになりますが、物理サーバー#1と#2の合計2プロセッサー分のライセンス費用を支払う必要があります。待機系はほとんど使用しないので、待機系分まで支払うのは少し勿体なく感じます。
そこで、ハードパーティショニングを設定する方法をご提案いたします。
4.ハードパーティショニング設定ご提案
クラスタ構成のライセンス費用についても、待機系の稼働が年10日以内の場合は、
第2回でご紹介いたしました、ハードパーティションが有効になります。
下記のように、使用するコアを固定することによって、ライセンス費用は1Processor分のみとなります。
今回はクラスタ構成のOracleライセンス費用に関するご提案の一例をご紹介いたしました。Oracle(に限らず)ライセンス費用に悩まれている方は、最適なご提案をさせて頂きますので、是非当社へご相談下さい。
第4回では、弊社が第三者目線で「Oracle Cloud」と「Amazon RDS」の比較検証(実利用料金の比較も含む)をご紹介いたします。
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