第9回:DBAの1日 ~現役DBAの日常業務を紹介~
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DBAとはDatabase Administratorの略称で、データベースの管理を行う人や職種を指します。
データベース管理と言っても、実際にどのような業務を行っているのかはあまり知られていないと思いますので、実際の1日の流れに沿ってDBAの業務内容をご紹介します。
1. DBAのとある1日
9-10時:作業予定確認・メールチェック
まずは、本日実施する業務、特に期日や時間が決まっているDB作業について確認します。
アプリ側の作業と連動してDB作業を行うこともあるので、スケジュール確認は重要になります。
次にメールを確認します。
ここでは、お客様やアプリ担当からのメールだけでなく、監視ツール等から送付された各種アラートメールもチェックします。
もし、夜間にDBで何かエラーを検知していた場合は、そのまま内容の確認を行い、エラーの影響度が高ければ優先的に調査対応を行うことになります。
もちろん、夜間や休日に業務停止するような障害が発生した際には、お客様から連絡を受けて緊急対応をしています。
10-11時:DBAメンバーによる朝会
DBAメンバーで朝会を実施します。
会議内容は本日の業務予定、今後の作業スケジュール確認、エラーや問い合わせ対応の進捗状況確認などです。
11-12時:DB作業手順書作成・検証作業・申請対応
今後のDBメンテナンス作業(パッチ適用・パラメータ変更など)や依頼作業に向けて、手順書作成および検証作業を行います。
また、DB作業はセキュリティに関わる部分も多く存在することから、内部統制に関わる部分は特に気を付けつつ、社内申請対応も進めていきます。
13-14時:お客様との定例会議
毎週もしくは隔週単位でお客様との定例会議を行います。
定例会議では、DB作業の手順レビューや、問い合わせ・エラー対応進捗報告、今後のDB作業スケジュール確認などを行っています。
14-15時:DB作業
アプリ担当から依頼されたDB作業を実施します。
なお、アプリ担当から依頼されるDB作業には、ユーザ作成・権限付与等のほか、アプリ作業に伴うDBリアルタイム監視(パフォーマンスチェックやログ監視)などもあります。
15-18時:月次DB報告書の作成・内容確認
毎月の業務として、DBのパフォーマンス報告書を作成し、お客様に結果を報告しています。
報告期間中のイベント(障害やリリース作業、メンテナンス作業等)とレポート内容をすり合わせながら内容を確認していきます。
また、レポートからDBのパフォーマンス劣化や異常などが見受けられた場合は、詳細調査やサポートへの問い合わせ対応を行っていきます。
随時:エラー・アラート対応、問い合わせ対応他
DBA業務では、エラーやアラートの対応、アプリ担当やお客様からの問い合わせなどといった、突発的かつ優先度が高い業務が多々発生します。
そのため、このような飛び込み業務にも対応できるように、スケジュールにはある程度の余裕を持たせています。
2. おわりに
1日の流れに沿って、主なDBA業務をご紹介しました。
運用保守の特性上、あまり表舞台には出てきませんが、DBAはDBを安定稼働させるため、毎日様々な業務をこなしています。
本コラムを通してDBAについて少しでも知っていただければ幸いです。