第1回:各DBにかかるコストについて(ライセンス費用、保守費用)

情シス担当者向け・他の会社はどうしてる?DBお悩み相談
システムを運用されている方からよく頂戴するのが、DBの導入や構成、保守にかかるコストについての質問です。
そこで今回は、いくつかのDBを対象に、DBのライセンス費用と導入後の年間保守費用に関してお話ししたいと思います。(2022年8月現在のものです)
目次
1.DBのライセンス費用一覧
下の表はDBのライセンス費用を一覧化したものです。
今回はOracle Database、SQL Server、MySQL、PostgreSQLの4つのDBから、Enterprise EditionおよびStandard Edition相当のエディションを対象としています。なお、MySQLに関しては、商用版のエディションを対象としており、Community Edition等の無償版に関しては触れていません。
利用するDBによって、ライセンスの数え方や最小単位が異なります。注釈もございますのであわせてご参照ください。
ライセンス費用 | ||
Enterprise Edition | Standard Edition | |
Oracle | ¥5,700,000 / コア | ¥2,100,000 / コア ※Standard Edition 2 |
SQL Server | ¥1,855,980 / 2コア (1$=135円計算) ※2コア単位での提供 |
¥484,110 / 2コア (1$=135円計算) ※2コア単位での提供 |
ソフトウェアアシュアランスを購入する場合は、1年あたりライセンス費用の25% | ||
MySQL ※年単位でのライセンス |
¥642,000 / サーバ (1-4 ソケット) ※5ソケット以上の場合は別途お問い合わせください |
¥256,800 / サーバ (1-4 ソケット) ※5ソケット以上の場合は別途お問い合わせください |
PostgreSQL | 無償 ※BSDライセンスに似たPostgreSQL License |
※上記はいずれも2022年8月時点での情報です。
2.製品導入後の年間保守費用一覧
次に導入後、製品の年間保守にかかる費用についてです。
こちらも同様のDB、エディションを対象に一覧にしてみました。
今回は弊社が比較的多く引き合いを頂くOracle Database、SQL Server、My SQL、PostgreSQLの4つを対象にしています。
年間保守費用 | ||
Enterprise Edition | Standard Edition | |
Oracle | ¥1,254,000 / コア ※Update License,Support License ※調整率で毎年2~3%の値上がり |
¥462,000 / コア ※Update License,Support License ※調整率で毎年2~3%の値上がり |
SQL Server | オンデマンド: 1インシデント¥49,900で随時購入 年間パック: 年間5インシデントで¥199,900 ※ベンダーサポートにて別途見積 |
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MySQL | ライセンス費用に含まれる | |
PostgreSQL | 必要な場合にはベンダーサポートにて別途見積 |
※上記はいずれも2022年8月時点での情報です。
第2回では、DB構築の提案事例をご紹介いたします。
詳細は関連記事からご覧ください。