BIツール導入の失敗例と注意するポイント

BIツール導入の失敗例と注意するポイント

BI技術者の雑記

BIツールは非常に有用なツールですが、ただ導入すればよいというものではありません。
とりあえず導入したものの失敗したという話もよく耳にします。
事前に、どのように使うのか、やりたいことを明確にしておくことが重要になります。

今回は、失敗例を交えながら、BIツール導入の注意点や考えておくべきことを解説したいと思います。

1.BIツール導入の失敗例

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BIツールを導入したはいいけれど、「難しい」「効果が分からない」「定着しない」など、うまくいかないという話をよく聞きます。
これはなぜでしょうか?
具体的にいくつか失敗例を挙げてみます。

● 操作性を重要視して導入した結果、機能に不満が出た
資料の作成や修正を情報システム部門に頼らず自部署で対応する必要があったため、操作性を重視してBIツールを選定したが、導入後、機能に不満が出た。

● 導入したものの、どのように使えば良いかわからない
BIツールの機能は特定の業種・業務に限らず汎用的なため、どのように使えばよいか分かりづらいという面がある。
結果として「使えない」という状況になってしまった。

● コストが想定外にかかってしまった
当初、1部門だけでの使用を想定していたが、導入後に他部門でも使用したいという要望があった。
その結果、ユーザ数が当初の想定より大幅に増加した。
導入したBIツールはユーザライセンス体系の製品だったため、その分コストが掛かってしまった。

● 有効に活用されていない
標準的なレポートを作成して社内に展開したものの、利用されるのは標準のレポートのみ。
BIツールとして肝心な分析機能が使われず、ただのレポートツールのようになってしまった。

2.BIツール導入前に注意するポイント

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BIツールを有効に活用するためには、導入時に「こんなことがやりたい」というビジョンを持っておくことが肝心です。

  • ツール選定時、機能の確認漏れがあった。
  • BIツールで何をしたいのかが不明確だった。
  • 導入することばかりを考えており、運用についてまで考えていなかった。

導入時に十分な検討を行わず、導入後に「こんなはずじゃなかった」というのはよくある話です。
そうならないためにできることとして、以下のようなものがあります。

情報システム部門と現場の意識合わせ

「導入したはいいけど、どう使えばいいのか分からない・・・」とならないよう、導入前に情報システム部門と現場でしっかりと意識合わせをしておくことが必要です。
「どんな情報が欲しいのか?」というところから、「では、こんな内容で分析してみよう」「そのためにこのデータを使ってみよう」というように、BIツールをどのように活用するかが見えてくると思います。

最初から完璧を求めない

ツールの導入時に考えていたことの実現がゴールではありません。
導入後も新しいアイデアから別の角度で分析を行い、業務の効率化や売り上げの向上のために活用し続けていくことが重要です。

どう使うかを事前に検討することは必要ですが、最初から完璧なものを目指すべきではありません。
実際に使ってみれば、これならこういうデータの方が良い、このように分析した方が良いのではないか、と現場から意見が出てくることと思います。
そういった意見を取り入れ、洗練させていけばよいのです。

他社事例を参考にする

BIツールのベンダーには、自社製品を導入した事例がたくさんあります。
自分たちに近い条件の事例を参考にするとよいでしょう。

こうした事例は、ベンダーが公開しているものもあれば、ネットニュースなどで取り上げられているケースもあるので、情報収集すると参考になる事例が見つかると思います。

3.BIツールの選定・導入

BIツールの選定基準としては、まず、自社に必要な機能があるか、UIが使いやすいかという点が挙げられるでしょう。
また、価格やライセンス形態、十分なサポートが受けられるかという点も重要です。

下記のブログで各ツールの特徴を比較してご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。

クラウド型BIツールの価格比較

BIツールの機能比較

4.まとめ

BIツールは企業にとって非常に有用なツールですが、様々な業務形態に対応できる反面、使い方の幅が広く、ただ導入しただけでは「何をしたらいいか分からない」となりかねません。

上記の失敗例のようなことにはならず、有効に活用できるよう、導入していただければと思います。

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