オフショア開発において「ミャンマー」を選ぶメリットとデメリット

オフショア開発を成功させる秘訣

はじめに

中国やインドと比べたプログラマ人月単価の低さから、ベトナムオフショア開発に興味をもっています。
でも、もっと単価が低い国とも比較したいですね。
ミャンマーやバングラデシュは、ベトナムよりプログラマの人月単価が低いようですよ。
この2ヶ国は、オフショア開発においてよく「ポスト・ベトナム」と言われています。
ミャンマーはよくニュースで報道されているのを見ますが…。

リモートワークが急激に普及する中、改めて注目されている「オフショア開発」。
今回は「アジア最後のフロンティア」との呼び声高いミャンマーについて、オフショア開発でのメリットとデメリットをご紹介します。

ミャンマーの情勢

ミャンマーは、今どのような状況なのでしょうか?
ミャンマーでは2021年2月1日、緊急事態が宣言され、民主化プロセスが損なわれる事態が生じました※1
G7の外相はこれを軍事クーデターとみなし、非難しています※2
軍は当初、夜間の外出禁止やインターネットの通信制限等を行っていましたが、2021年4月末頃からは、少しずつ規制緩和の情報も入ってくるようになりました※3
経済活動も徐々に回復の兆しが見られるようです。
現地社員とは日中にインターネットを介して連絡を取ることができており、オフショア開発事業への影響は軽微ですが、政情の安定までにはまだ時間がかかると思われます。

ミャンマーのオフショア開発における3つの強み

1.人月単価の低さ

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ミャンマーではベトナムよりもプログラマの人月単価が低いということですが、実際はどれくらいの差があるのですか?
ミャンマーはベトナムと比べて、平均して約10万円程度、プログラマの人月単価が低いです!
お~、すごい差ですね!
オフショア開発は、やはりコスト削減が一番のメリットですから、単価が安いことは大きな魅力ですよね。

2.レベルの高い日本語人材

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ミャンマーではここ数年、日本語学習の人気が高まっています。
例えば、2019年の日本語能力試験(JLPT)の応募者数は、世界で5位、前年度からの増加率は80%※4です。
ミャンマーの人口は約5,500万人ということから考えると、これはとても高い数値です。
日本に住むミャンマー出身者の数も、どんどん増えている※5ようです。
さらに、ミャンマー語(ビルマ語)は日本語と同じくSOV型(主語・目的語・動詞)の言語ということもあってか、ミャンマー出身の方は日本語のレベルが高い方が多いように感じます。
日本語能力が高いと、依頼できる仕事の幅も広がりそうです!

3. 日本人と親和性が高い国民性

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でも、外国人と仕事をするのって少し不安だなぁ…。
一般的に、ミャンマー人の国民性は「遠慮深い」「我慢強い」「穏やか」「勤勉」という傾向が見られるそうなので、日本人とも親和性が高いのではないでしょうか。
実際に私も何人ものミャンマー人とお話ししたことがありますが、優しく真面目という印象が強いです。
確かに、よく言われる日本人の特徴と近いところがありますね。

ミャンマーのオフショア開発における注意点

ベテラン人材の不足

ミャンマーでのオフショア開発において、何か注意する点はありますか?
国全体の平均年齢が約28歳ということもあり、ベテランと言える人材がまだまだ少ないです。
プログラマをまとめるリーダークラスの人材確保が肝ですね。
ふむふむ。
ブリッジSEをアサインしてリーダーのサポートをしてもらおうかな~
いい案ですね!

システムエグゼのグローバルソリューション

システムエグゼでは、ミャンマーと同じようなメリットを持つベトナムでのオフショアサービスのご提供が可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。


参考リンク
※注1 外務省「ミャンマー国内情勢について(外務大臣談話)」(2021年2月1日)
※注2 外務省 報道発表「G7外相声明」(2021年2月3日)
※注3 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) ビジネス短信「深夜のWi-Fi遮断が解除(ミャンマー)」(2021年04月28日)
※注4 独立行政法人国際交流基金 プレスリリース(2019年11月28日)
※注5 出入国在留管理庁「在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表」


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