オフショア開発を成功させる秘訣

オフショア開発を成功させる秘訣

皆様、はじめまして。株式会社システムエグゼ 海外ビジネス・オフショア推進グループの大須賀と申します。

オフショア開発サービスの営業を担当しております。

今回は「オフショア開発を成功させる秘訣」と題して弊社のオフショア開発に対する取り組みをご紹介したいと思います。

オフショア開発=低○○?

弊社のオフショア開発は、低負荷・低リスクをひとつの「売り」にしています。誰に対して低負荷・低リスクかと言えば、もちろんオフショア開発を導入していただくお客様に対してです。

これまで多くの方にサービスのご紹介をして来ましたが、オフショア開発=低品質というイメージを持たれている場合がほとんどでした。

では、どうして低品質になってしまうのか、どのように改善すればオフショア開発=低コストという本来の目的を達成できるのでしょうか。

お客様からお聞きした内容と、私自身の経験を通してオフショア導入を成功に導く秘訣をお伝えして参ります。

弊社のオフショア開発は2009年から

その前に、私たちがどのようにしてオフショア開発における実績を増やしてきたのかご紹介したいと思います。

今から5年ほど前、国際的なビジネスの垣根が低くなっていく中で弊社がどのように付加価値を提供できるかを考えた結果がオフショア開発による「低コストでのサービス提供」と「自社製品開発のスピードアップ」でした。

そこで、当時はまだオフショア開発で中国・インドに遅れを取っていたベトナムを、その将来性を見込んで選択し、ホーチミンに現地法人を設立しました。今ではベトナムでのオフショア開発は当たり前のようになっていますが、カントリーリスクが低く、日本に対して協力的な姿勢を取っているベトナムを選択したことは正しかったと実感しています。

自社製品開発 → 保険システムのオフショアに発展

当初は数名の社員で、自社製品の開発から始めたオフショア開発ですがご縁もあって保険会社様からオフショア開発を委託されるようになった事を機に急速に社員数も増加していきました。

ここから、お客様向けのオフショア開発が本格的にスタートしていきます。

自社製品開発で、ある程度の経験は積んでいたとは言え、やはりスタート時点は苦労も多くありました。特に、それまでは主にベトナム現地で仕様の説明を行っていた所から日本⇔ベトナムでのやり取りが主体となり、距離の壁を感じることもありました。

日本語を武器に

そうした経験から、私たちは「日本語を公用語」としてプロジェクトを進めていくことに強いこだわりを持ち始めました。言葉の壁が薄くなれば、あとは伝え方を工夫することで問題が改善できると考えたからです。

当初から、既に日本語が話せるエンジニアを採用していましたが、更なる強化のために、社内での日本語研修を取り組みはじめ現在でも毎日続けています。

また、日本側でもベトナム人社員を採用し、ブリッジSEとしてプロジェクトに参画していきました。大学時代から日本に留学していた彼らは、日本語にも慣れており日本⇔ベトナムでのコミュニケーションをより円滑にしてくれました。

このような取り組みで、なんとか仕様を伝える事ができ、初のプロジェクトも成功に終わりました。こうした経験から、日本語をベースとしたオフショア開発のメリットを感じ今でも全てのプロジェクトにおいて、日本語の資料・コミュニケーションで仕事を進めています。

また、日本的な考え方や仕事の進め方も大切と考えているため、日本国内で数年間育成したベトナム人社員をリーダとしてオフショア先に赴任するなど、様々な取り組みを行っています。

なぜオフショア開発で失敗するのか

ここで、冒頭の問題に戻ってみたいと思います。

これまで多くの方からお聞きした失敗談によると、全てに共通しているのが「直接、海外にオフショア開発を発注した」という事です。

その中で、様々な問題が発生してしまったそうです。

  • 日本語でのコミュニケーションが取れない
  • 仕様が正しく伝わらない
  • 仕様書に書いていないことは対応してくれない
  • 日本人のように行間を読み取ってくれない
  • 品質に対する考え方が異なる 等々..

オフショア開発を成功させる秘訣

正直、先に挙げたような失敗例はオフショア開発では避けて通れない道です。

それなら、お客様が直接海外に発注しなければどうでしょうか。

要件や仕様の説明をこれまでと同様に、日本国内で行えばどうでしょうか。

オフショア先とのやり取りは、私たちのようなオフショア開発の経験を積んだプロに任せていただけば、少なくともお客様の負担が急に増えるような事は起こりません。

もちろん、日本側の会社選定はとても重要になって来ます。

  • 会社の規模、開発体制の充実度
  • 日本でのシステム開発経験
  • オフショアでのシステム開発経験
  • 品質や納期に最後まで責任を持てるか 等々..

これが実現できれば、お客様の目線では日本国内での開発と同様に仕事が進んで行く事と思います。

その上で、オフショア開発ならではの「低コスト」という結果を手にすることが出来るのです。

直接海外に発注?それとも日本主体?

おそらく、上記のような日本主体のオフショア開発ではコストメリットが薄まってしまうとお考えになる方もいらっしゃると思います。

たしかに、それはその通りです。もし何の問題もなくスムーズに開発が進められるのであれば、直接海外に発注した方が、コストメリットは大きくなります。

しかし、最初から成功することはとても稀なケースですので、おそらくお客様への負担増大によって、国内開発よりも実質的なコストが増大する事になりかねません。

そのため、まずは日本主体のオフショア開発により、お客様への負担をかけずに、確実にコストを削減する。オフショア開発に慣れてきたら、少しずつ日本の割合を減らしていくことでコストメリットを拡大していくことが現実的だと考えています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は、あくまでもお客様目線でオフショア開発を成功させるための方法について一例をご紹介いたしました。もしご興味がありましたら、オフショア開発の内側(私たちがオフショア開発をスムーズに進めるための取り組み)についてもご紹介できれば幸いに存じます。

その際はお気軽にお問い合わせ下さい。これまでの事例なども合わせて、ご説明をさせて頂きます。

オフショア開発を通して、少しでも皆さまのお役に立つ事ができれば嬉しく思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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