BIツールの導入によって得られるメリットとは

BI技術者の雑記
「社内で保有しているデータが有効活用できていない!」
「数値の集計をExcelでやっていて時間がかかっている!」
そんなお悩みを解決する有効な手段の1つがBIツールの導入です。
本記事ではBIツールを導入すると具体的にどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。
1.異なる形式のデータを手軽に集約・分析
企業は日々の業務を遂行するため、様々な業務システムを使用しています。
基幹系システム、情報系システムなどありますが、これらのシステムにより蓄積されたデータは非常に有用なものです。
これらのデータを分析することで、新たな価値を生み出すことができます。
しかし、データは各システムが独自の形式で持つため、容易ではありません。
そこでBIツールを使用します。
<BIツールのシステム構成イメージ>
上のイメージにある「基幹系システム」「情報系システム」とは、以下のようなシステムを指します。
●基幹系システム
名前の通り、企業経営の主要な業務(基幹業務)を支えるシステムです。
・在庫管理システム
・仕入れ管理システム
・販売管理システム
・生産管理システム
・会計管理システム
・人事給与システム など
●情報系システム
業務やサービスに直接関係はないものの、必要となるシステムです。
・グループウェア
・メールソフト
・スケジュール管理ツール
・Web会議やチャットツール など
各システムはそれぞれコードの振り方が統一されていなかったり、粒度が異なっていたりと、独自の形式でデータを保持しています。
BIツールを使用することで、各システムと連携して、同一形式になるように変換させながらデータを収集し、情報化・可視化することができ、システムを横断したデータ分析を行うことが可能になります。
2.スピーディな分析が可能
実は、BIツールの機能は、Excelでもある程度行うことができます。
ただし、社内に分散する様々なデータを手動で集計・加工し、分析する必要があります。
これには相当の時間が掛かってしまいます。
また、対象となるデータの量があまりに多い場合は、現実的ではない作業量になってしまうでしょう。
社内システムと連携するBIツールがあれば、必要なデータを簡単に入手し、分析を行うことができます。
また、結果を容易に可視化できるので、気になる分析結果の数値を深掘りすることもできますし、「あのデータの分析結果があれば業務改善に繋がるのではないか?」と思い付いた時に分析し、結果を得ることができるようになります。
このようにスピーディーな分析が可能で、分析する機会も増えるため、蓄積されたデータを十分に活用できるようになります。
3.多角的な分析で課題を発見
分析の切り口を変えて色々な単位で可視化することができます。
例えば、事業単位、部署単位での売り上げや、業務の計画と実績、進捗状況などです。
部署単位で売上データを可視化すれば、売り上げの悪い部署が分かるでしょう。
そこから深掘りし、期間別に売り上げを確認して業務の計画と実績を比較していけば、他の部署と比べて悪い点、改善すべき点が見えてくると思います。
結果として、会社全体の状況把握が容易になり、業務の改善や今後の経営方針の決定に繋がります。
4.まとめ
BIツールを導入することで、企業内に分散する様々なデータを1カ所にまとめて分析・可視化し、経営方針の決定などに役立つ情報をスピーディーに得られるようになります。
こうしたメリットを考慮し、BIツールの導入をご検討いただければと思います。