第28回:Oracle Database技術者向けMySQL超入門-ログイン編
技術者向け・データベースの技術情報発信
「Oracle Database技術者向けMySQL超入門」シリーズでは、MySQLの機能について、Oracle Databaseと比較しながらご紹介します。
本ブログでは、基本中の基本であるデータベースへのログイン方法についてご説明します。
1.Oracle(SQL*Plus)へのログインとユーザー情報確認
OSへログイン後、コマンドプロンプト(Windows)や端末(Linux/Unix)を立ち上げます。
ローカルログインを行う際には、環境変数「ORACLE_HOME」へOracleのインストールディレクトリを指定します。
その後、以下コマンドでOracleインスタンスへログインします。
$ sqlplus <ユーザー名>/<パスワード>
Oracle DBに作成されているユーザー情報は、以下コマンドで確認することができます。
sql> select username from dba_users;
2.MySQL(mysqlコマンド)へのログインとユーザー情報確認
1と同様に、OSへログイン後、コマンドプロンプト(Windows)や端末(Linux/Unix)を立ち上げ、以下コマンドでログインします。
$ mysql -u <ユーザー名> -h <ホスト名> -p
MySQLに作成されているユーザー情報は、以下コマンドで確認することができます。
mysql> select user,host from mysql.user;
3.MySQLログインの簡素化
1と2でOracleとMySQLのログイン方法を確認しましたが、ログイン時に指定が必要な情報が異なります。
・Oracle:ユーザー名とパスワードのみ(ローカルログインの場合)
・MySQL:ユーザー名とホスト名、パスワード(ホスト名が必要となる)
※ちなみに、Oracleでは「スキーマ」≒「ユーザー」の意味で利用されます。
一方、MySQLでは「スキーマ」≒「DB」で利用されているという違いがあります。
MySQLのスキーマ情報は以下のコマンドで確認できます。
mysql> show databeses;
MySQLでは、ログインを簡素化することで、ユーザー名やホスト名などの指定を省略することができます。
mysql_config_editorツールで、MySQLへのログイン情報を難読化して保存することで、ログインを簡素化します。
$ mysql_config_editor set -G <簡素化名> -u <ユーザー名> -h <ホスト名> -p
※上記コマンドを実行すると.mylogin.cnfファイルが作成されます。
・Linux、Mac:現在のユーザーのホームディレクトリに作成
・Windows:AppDataフォルダ内に作成
登録情報は以下のコマンドで確認できます。
$ mysql_config_editor print --all
以下のコマンドでログインできるようになります。
$ mysql --login-path=<簡素化名>
4.最後に
今回は、基本中の基本であるログイン方法についてご紹介しました。
次回はMySQLの機能についてご紹介できればと思います。