第16回:Oracle Cloud Database ServiceのDBに直接接続してみた(検証編)

技術者向け・データベースの技術情報発信

DBコンサル部の奥田です。

「Oracle Database Cloud Service」について、前回に引き続き検証を行っていきます。

各接続設定の検証

まずは「Oracle Cloud Infrastrucrure」で「Database Cloud Service」のデプロイメントを作成します。前提条件となる以下の作業を行えば作成できます。

  • 区分(コンパートメント)の作成
  • 仮想クラウド・ネットワーク(VCN)の作成
  • Oracle Cloud Platformからのアクセスの許可(ポリシー作成)
  • バケットの作成
  • オブジェクト・ストレージに使用する資格証明書の設定

※詳細については後述の参考URLからお願いします。

dbexpt15_01.png

それでは、パブリックIPアドレスの接続検証をしてみます。
以下のコマンドを実行することで、接続できるようです。

sqlplus system/@:1521/.

実際にやってみました。

dbexpt15_02.png

特に設定なしでログインすることができました。
どうやらデフォルトで1521ポートがオープンしているようです。
(旧バージョンでは22ポート以外は無効になっていたはずですが。。。)

次にSSHトンネリングの接続検証です。今回はTeraTermで行います。

まずはポートフォワーディングの設定です。データベースデプロイメントに接続後、メニューの「設定」→「SSH転送」を選択します。

dbexpt15_03.png

SSHポート転送画面が表示されるので「追加」をクリックします。

dbexpt15_04.png

ローカルのポートに値を設定して登録します。

dbexpt15_05.png

dbexpt15_06.png

ポートフォワーディングの設定ができましたので、さっそく接続してみましょう。

dbexpt15_07.png

こちらも接続できました。

SSHトンネルの場合は、秘密鍵が必要となるため、パブリックIPに1521ポートをオープンする方法と比較して、セキュリティが高いと思います。

ただし、事前にSSHトンネリングの設定が必要なため、この方法は簡易的に設定できる以下のツールを使用するほうがいいでしょう。

  • Oracle SQL Developer
  • Oracle SQLcL

今回の検証は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考URL

Oracle Cloud InfrastrucrureにおけるOracle Cloud Database Servide前提条件

https://docs.cloud.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/General/Reference/PaaSprereqs.htm#Informat

Oracle Cloud Database Service 各種設定

https://oracle-base.com/articles/vm/oracle-cloud-database-as-a-service-dbaas-create-service

https://docs.oracle.com/cd/E83857_01/paas/database-dbaas-cloud/csdbi/enable-access-port.html#GUID-AD275C82-1D35-41E8-B958-B872F97E4D90