第8回:サーバ統合のススメ(本編)

インフラのプロが語る!仮想化のススメ

皆さま、こんにちは。株式会社システムエグゼ インフラソリューション部の土谷と申します。
先月はお休みを頂き、たっぷり充電させていただきました。
充電満タン早々ではあるのですが、本コラムは今月で最終回となります。
最後なので気合を入れてお届けできればと思います。

最終回ということで、少々早いのですが、今年あった出来事を私なりに振り返ってみました。
今年のスポーツ界で、私が印象に残ったニュースベスト3は以下の通りです。


1. 香川のマンチェスターユナイテッド移籍
2. ダルビッシュのレンジャーズ移籍
3. 猫ひろしのカンボジア移籍(?)

他にも、色々気になるニュースは数多くあったのですが、あえて上記3つの話題をピックアップしてみました。
上記のニュースには、それぞれ共通していることがあるのですが、何だと思いますか?
「ユニフォームが赤い・・・」っていう奇跡的な共通点もありますが、私が思うに、これらのニュースには共通して、 「新境地に向け一歩踏み出す勇気」を感じさせられる所がありました。

結果はどうあれ、慣れ親しんだ場所や既存の枠組みの中から、 新しい場所へ一歩踏み出すことは、少なからず躊躇や迷いがあるもので、そうした気持ちを克服し、立ち向かうことは、非常に勇気がいることだと思います。
その意味で、最後の、猫ひろしの五輪チャレンジについても、結果はどうあれ「ナイスガッツ」って心の底から思えてしまうわけです。 (芸人としてはオイシイ・・・なんてオチがつきましたが。)


専門家の必要性

一方、私自身の行動で今年のこれまでを振り返ってどうだったか・・・という話ですが、私も香川やダルビッシュと同様、 実は今年、大きな、新たな一歩を踏み出してみました。
いやー、新境地っていいものですね。私が何に踏み出したか・・・
「住宅ローンの借り換え」です。

最近の住宅ローン金利は前例がないくらいの低水準な、超低金利が続いています。
金利が低ければ、住宅ローンの返済総額が少なく済みますので、より金利が低い住宅ローンの方が基本的にはオトクなわけです。
既存の住宅ローンを借り換えてでも、乗り換えるメリットがある人は結構多いと思います。

ただし、一言で住宅ローンを借り換えるといっても、やはり、リスクがあります。
借り換え前後の返済総額を比較し、メリットが出るかの計算をすることは当然ですが、何より、住宅ローン金利の確定は、借り換えの実行月の数字が適用されるので、 手続きに手間取って、月が替わり、いつの間にか想定よりも金利が上がってしまう・・・という事もあります。

最悪の場合、借り換え後の方が、支払総額が上がってしまった・・・なんて、目も当てられない状況に陥る可能性もゼロではないのです。
なので、「一歩踏み出す勇気」が必要なワケですね。
結果的に、辛うじて私は住宅ローン借り換えの「勝ち組(?)」になれたわけですが、金利に関しては素人の私が、一人であれこれ考え、 紋々と返済シミュレーションを繰り返した日々は、結構しんどかったですね。
扱う金額が高いだけに、下手をしたら大損してしまうこともあり、全ての処理が終わるまでは不安で仕方なかったです。

こういう時に、身近にファイナンシャルプランナーのような、その道のプロフェッショナルやアドバイザーがいてくれたら、どんなに安心だったかと思います。

簡単に済ませてリスクヘッジをしたいのであれば、何事もプロに頼むのが手っ取り早いと思わされた次第です。

サーバ統合とは

さて、先々月から続いた長い前置きがようやく終わり、いよいよ本題です。
今回はサーバ統合についてお話ししようと思います。
サーバ統合というのは、「物理サーバ上で動作する複数のサーバを、VMware ESX 、Hyper-v などのシステムにより構築した仮想環境に移すことでサーバの数を集約し、 少ない台数の仮想サーバ上で業務運用を実現させる」ことを意味します。
サーバ統合を行っていくことで、大きく以下のようなメリットを享受できます。

1)運用コストに対するメリット
→サーバ毎に掛る年間保守コスト(ハードウェア、人件費 等)、電力、空調に要するコストの圧縮、またデータセンター等であればラック単位での削減効果による使用料金の圧縮が可能です

2)ハードウェア保守切れなどのシステム延命
→ハードウェアベンダーによる保守が切れてしまったサーバ機器ではあるが、中身のシステム自体は健常に動作し、今後も運用し続けるような状況で、 ハードウェアトラブルがシステムのアキレス腱になってしまっている状態からの脱却が可能です。


3)保守性の向上
→仮想環境を冗長化構成にして用意しておくことにより、ハードウェア保守作業等が発生した際には、片系に稼働ノードを切り替えることで、 最短のダウンタイムで保守作業を実施することができるようになります。



サーバ統合は、1台あたりのサーバ集約率(1台の仮想サーバあたりに搭載するゲストOS)を高めることで、費用対効果(ROI)は高くなります。
全てのシステムにあてはまるわけではありませんが、一般的に物理サーバで運用されているシステムのCPU使用率は平均して10% 程度と言われており、 こうしたサーバを1台のサーバに集約していくことで、物理サーバの削減が可能となっていきます。

サーバ統合における注意点

但し、仮想サーバ環境へのサーバ統合によるメリットが高いからと言って、やみくもに統合すれば良いものかというと、決してそんなことはありません。
かえって、ランニングコストやシステム稼働率が下がってしまうようなケースもあり、サーバ統合に向けたしっかりとした計画が必要です。
代表的な失敗パターンをピックアップしてみます。

1)リソース使用率の高いサーバを移行する
仮想サーバは1台の物理サーバのハードウェアリソース(CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど)を、 複数のゲストOSで共有する性質があり、1台のサーバで複数システムの共存を実現させる仕組みとなっています。
その中で、1つのシステムが共有分のハードウェアリソースを使い果たしてしまうようなゲストOSが存在すると、 結果的にサーバ集約率の低下を招き、サーバ統合のメリットが出にくくなります。

2)ソフトウェアライセンスに対する考慮不足
物理サーバでは意識することがなかったもので、仮想サーバに移行すると、ソフトウェアライセンスのカウント方法が変わってくる製品があります。
代表的なものとしては、Windows Server のOSライセンスもその一つです。
ソフトウェアライセンスの考慮無しにサーバ統合を進めると、想定外のソフトウェアライセンスコスト増大を招きかねません。
(逆に言うと、ノウハウを知っておけば、最小限でソフトウェアライセンスコストを抑えることが出来ます)

まとめ

ここまで、サーバ統合によるメリットと注意事項のエッセンスを書いてきたわけですが、結局、私が何をお伝えしたかったかというと、 先の「住宅ローン借り換え」の話題と同様、サーバ統合のご相談やお悩みがあれば、そこはプロフェッショナルまでお任せを頂きたい・・・ということなのです。
 
もしも本コラムを読まれている方々で、サーバ統合に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、 弊社の経験豊富な技術者がコンサルティングにお伺いしますので、お気軽にご連絡を頂ければと思います。

また、近日中に弊社WEBページにてサーバ統合向けのサービスメニューを公開できるかと思いますので、併せてご覧いただけけると幸いです。

さて、全8回にわたり、「仮想化のススメ」コラムをお届けしてまいりましたが、今までお付き合いを頂き、ありがとうございました。
コラム執筆はおろか、ブログすらも経験無しだっただけに、乱文乱筆で非常に読みにくい部分も多々あったかと思いますが、 温かい目でご愛読をいただき、大変感謝しています。ありがとうございました。
今後も、新しい話題で皆様にコラムをお届けいたしますので、引き続き、メルマガ「エグゼ通信」をよろしくお願いいたします。

最後になりますが、心残りの訂正を一点だけ。
冒頭の話で、「私が香川やダルビッシュと同様・・・」などと、さも肩を並べるような書き方をしてしまいましたが、 若干の過大表現がありましたので、そこは撤回しておきます。大変失礼しました。
私の住宅ローン残金と彼らの契約金額を比較したら・・・全然同等じゃないですね。
ケタ違いのスゴさが分かりました。(そこかよ!!)


おわり