第5回:SaaS型予算管理製品の特徴(2)

エクセルでの管理会計・予算管理からの脱却

皆様、こんにちは。
「エクセルでの管理会計・予算管理からの脱却」というテーマでコラムを連載しております管理会計コンサルティング部の髙橋です。今回で5回目の投稿となります。

皆様がこのコラムを読むころには9月も終盤に差し掛かり、今年も3か月を残すのみとなろうかとしていると思います。私は正月になるとよく地元に帰省しているのですが、ついこの間年越しそばを食べたばかりのような気がします。年々、月日がたつのが早く感じると言いますが、まさにその通りだと感じている今日この頃です。ちなみに、この「歳を取るにつれ時間が過ぎるのが早くなる」現象の理由としてジャネーの法則というものがあるそうです。怖い話ですが、この法則によると体感では20歳ほどで人生の折り返し地点に来ているそうです。興味がある方は調べてみてください。

さて、今回は、弊社がお勧めするSaaS型予算管理製品のご紹介第2弾となります。今回の製品は「Adaptive Planning」です。製品の特長を、実際に触ってみた感想を交えてご紹介させていただければと思います。少々技術的な内容も含まれます。ご了承ください。

Adaptive Planningの製品概要

Adaptive PlanningはAdaptive Insights社が提供する経営管理・予算編成のクラウドサービスです。会社にとって基礎となる単年度予算計画や中期経営計画などで必要とされる、計画策定・レポート出力・分析及びシミュレーションをワンストップで実現するクラウド環境を提供します。日本国内での知名度はまだまだ大手企業には及びませんが、世界での実績と評価は凄まじく、85ヵ国3000社を超える企業に導入した実績を持ちます。さらにアメリカの大手IT関連調査会社であるGartner社が行っているCPM製品の顧客満足度調査では堂々1位の評価を獲得した実績もあります。興味がある方はこちらも調べてみてください。色々なランキングや調査結果を見ることができてとても楽しいです。

Adaptive Planningの特徴

▶特徴1:高機能なサービスを低価格で利用できる
こちらは前回のコラムでPBCSの特徴として挙げたものと同じにはなってしまうのですが、クラウドならではの非常にお安い値段でご使用いただけます。PBCSの価格体系と若干異なるのは、導入企業の規模やユーザの権限で値段が違う点です(入力可能なユーザと閲覧のみのユーザでは価格が異なります)。もし本コラムを読んで興味をお持ちになりましたら、お気軽にご相談ください。
▶特徴2:非常に綺麗なダッシュボードが利用できる
予算管理製品はただ予算を入力できればいいというわけではありません。予算進捗や実績対比などの分析データを綺麗にわかりやすく出力することも非常に重要な役割になります。特に経営会議や株主総会のような場で報告が必要な場合、ダッシュボード機能で作成した画面を用いて、必要な情報のみを直感的に伝えることが出来れば、相手に与える印象は大きく変わってきます。
以下の画像がAdaptive Planningが提供するダッシュボード機能のサンプル画面になります。ご覧の通りカラフルで見やすいグラフや図を自由に配置することができます。
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▶特徴3:メンテナンス性の高さ
管理会計・予算管理のニーズは管理・分析を行う人や市場のトレンドにより常に変化します。場合によっては上司が変わっただけでも要求される報告資料が変わるのではないでしょうか。それは管理会計が財務会計とは違い最終的な形に正解が無いからです。そのため製品のメンテナンス性の高さはそのまま製品の優劣に繋がってくるといっても過言ではないと考えております。Sierの私が言うのも変な話ではありますが、ERP製品のように何か些細な変更があるたびにSierに改修の見積もり依頼を出さなくてはならないような製品は機能が十分とは言えないと私は思います。その点Adaptive Planningは非常に優秀です。勘定科目や組織などの分析軸の追加/削除はもちろん、積上/配賦計算などの各種計算定義に関してもGUIで簡単に変更を加えることができます。もちろん変更を加えた分析軸は任意の画面に簡単に反映できます。Excelのようにすべての帳票を回収⇒改修して配り直す必要はありません。これは実際に触ってみなくては実感しにくいかもしれませんが、非常に重要な特徴です。

Adaptive Planningについてまとめ

Adaptive Planningの特徴について3点ほどまとめさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。この他にもお勧めできるポイントはたくさんありますので、少しでも興味が湧いた方はどうぞお気軽にお問い合わせください。無料で製品デモを実施させていただきます。

今年の1月から執筆を開始した本コラムも次回の6回目で最終回となります。次回のコラムも皆様に少しでも関心をお持ちいただける内容にしようと鋭意執筆中です。是非最後までご覧いただければと思います。どうぞお楽しみに。