第4回:RPA導入の進め方

RPA導入の勘所

皆様こんにちは。新ビジネス推進室の國元です。

これまでのコラムではRPAに関する基本知識を中心に申し上げて参りましたが、今回からは、実際にRPA導入を検討する際のポイントとなる「勘所」をお伝えしていきたいと思います。

RPA導入のよくあるフロー

RPA導入に際して、ある意味正攻法とも言える進め方であるにもかかわらず、「上手くいかない(最初は上手くいっていたけれどそのあと活用できない)」パターンが、いわゆるトップダウン方式です。

「RPAを使って業務改善、生産性アップの取り組みをしよう!」という大々的な号令がかかってRPAを導入しようとする場合、一般的には以下のようなフローが想定されます。

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正攻法が上手くいかない理由

このフローは正攻法ではありますが、「トップダウンで大々的に取り組もう」とすることが上手くいかない要因になることが多いです。全社を挙げて一気呵成に取り組むのであれば何も問題がなさそうに思えますが、なぜでしょうか?

ありがちな現場の声

  • 何から始めればいいか分からない
  • 全ての部署から協力を得られない
  • コンサル会社にお願いしなきゃ
  • 業務マニュアルがない
  • 業務フロー図の書き方が分からない
  • ロボットに仕事を奪われるんじゃないか
  • RPA製品の種類が多すぎて大変
  • RPA製品選定のポイントが分からない
  • 英語版の製品が多い
  • どれぐらい時間が節約できるか分からない
  • セキュリティって??
  • 取り組みを行う予算も人も足りない


たとえば、全社の業務を把握したり業務課題を抽出することだけでも多くの部署からの協力が不可欠ですし、業務フロー図を作ろうとしても業務マニュアルが整備されているとは限りません。また、RPA製品の多くは海外製品のため日本語の資料が不十分で、どの製品が自社に適しているかを判断しづらいという事情もあり、費用対効果を算出する段階で断念したり、全社の業務を把握することに時間がかかりすぎて頓挫してしまう可能性が高くなってしまうのです。

では、RPA導入はあきらめなければいけないのか?
決してそんなことはありません。

次回は、RPA導入を成功させる秘訣をお伝えします!