第2回:MariaDBのライセンスについて

MariaDB超入門
前回は、MariaDBについての連載の初回として、MariaDBの概要についてご説明しました。
第2回となる今回は、MariaDBから派生したDBであるMySQLと比較してご紹介します。
1. MariaDBのライセンス形態
MariaDB は、GPLライセンス(General Public License)というライセンス形態になっています。
GPLライセンスとは、リチャード・ストールマンにより作成されたフリーソフトウェアライセンスです。プログラムの実行や複製、再配布、改変が自由にできるライセンス形態です。
2. MySQLのライセンス形態
MySQLもMariaDBと同様にGPLライセンスのMySQL Community Edition が存在しますが、オラクル社が販売する商用ライセンスのMySQL Standard EditionやMySQL Enterprise Edition、MySQL Cluster Carrier Grade Editionなども存在しており、デュアルライセンスの形態で提供されています。
なお、商用ライセンスは24時間/365日体制のサポートを受けることができます。エディションによって機能制限があり、上位グレードではクラスタ機能や監視、バックアップ用の追加ソフトウェアを利用することができます。
3. MariaDBとMySQLのライセンス形態のサマリ
MariaDB | MySQL Community Edition | MySQL Standard Edition 以上 | |
ライセンス形態 | GPL | GPL | 商用 |
サポート | 無 | 無 | 有 |
プログラムの複製 | 可 | 可 | 不可 |
プログラムの再配布 | 可 | 可 | 不可 |
プログラムの改変 | 可 | 可 | 不可 |
機能制限 | 無 | 無 | 有 |
次回は「WindowsにMariaDBをインストール」を公開予定です。