第1回:MariaDBとは?

MariaDB超入門

データベースというと、「Oracle Database」「Microsoft SQL Server」「MySQL」「PostgreSQL」といったものが代表的ですが、それ以外にも把握しきれないほどに多くのデータベースが市場に出まわっています。

本ブログでは、その中でもGoogleやFacebookなどでも導入された実績があり、主要なLinuxディストリビューションで採用されていることで注目度が高い「MariaDB」について連載していきます。

初回である今回は「MariaDBとは?」というテーマで、MariaDBの概要についてご説明します。

目次

1.MariaDBとは?

MariaDBは世界でもっとも普及しているオープンソースのRDBMSであるMySQLから派生したレーショナルデータベースです。MySQLのソースコードをベースにして、新機能追加やソースコードの改善が組み込まれています。

2.MariaDBの歴史

MariaDBの歴史

1995年 TcX社のマイケル・ウィデニウス氏がMySQLをリリース
2000年 MySQL専門の会社として、スウェーデンにMySQL Ab社を設立
2008年 サン・マイクロシステムズ社にMySQL Ab社が約10億ドルで買収
2009年 サン・マイクロシステムズ社を退社して、MariaDBをリリース
2010年 Oracle社が74億ドルでサン・マイクロシステムズ社を買収
2012年 非営利団体の「MariaDB Foundation」 にMariaDBの所有権を移管

3.MariaDBのバージョン

MariaDBのバージョン

MySQLの非商用版を一部改良した形でリリースこともあり、MySQLとの高い互換性があります。

MariaDB と MySQL の互換性

MySQL バージョン MariaDB バージョン
5.1 5.1、5.2、5.3
5.5 5.5、10.0
5.6 10.0、10.1、10.2、10.3、10.4
5.7 10.2、10.3、10.4

4.MariaDBの名前の由来

ミカエル・ウィデニウスの次女の名前(マリア)にちなんで命名されました。
※MySQLも長女の「My(ミー)」にちなんで命名されたという噂

次回以降は、MariaDBとよく比較されるMySQLとの違い(ライセンス形態、データベースの特徴、インストール手順)について公開予定です。
(以前公開したMySQLとMariaDBの比較記事はこちら