Visual Basic 6.0(VB6)のシステムを移行すべき3つの理由とは

Visual Basic 6.0(VB6)コラム

Visual Basic 6.0(VB6)コラム

はじめに

パソコンを変えたら、システムが動かない!!
ひょっとしてそのシステム、Visual Basic 6.0(VB6)で作られていませんか。
OSが違うと、Visual Basic 6.0(VB6)で開発したシステムが動作しなくなることがありますよ。
えっ!?古いシステムで当時の開発者もいないし、新しいシステムを開発するにも予算の承認が…。

みなさんの周りで、そのような声を聞くことはありませんか?
2020年1月14日にMicrosoftのWindows 7延長サポートが終了してから、このようなご相談が多く寄せられるようになりました。

今回は、当社のサービスの中でも根強いニーズのある「VB6マイグレーション」について解説します。

VB6のシステムはWindows10で動くのか?

VB6のシステムはWindows10でも動きますか?
動きます。
VB6のシステムの多くは、Microsoftが提供しているランタイムをインストールすることで、Windows10でも動作可能です。

Microsoftでも『現在サポートしているWindowsではVB6のアプリケーションが実行できるようにする』と声明を出しています
よかった!では、こちらをインストールすれば問題ないですね!
ちょっと待ってください!
システムは動作しますが、懸念点もあるのです。
えっ…どういうこと?

VB6のシステムを移行すべき3つの理由とは

1.セキュリティリスク

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VB6のシステムを使い続けることは、セキュリティリスクが高いです。
同じものを使い続けていても安全ではないということ!?
VB6のシステム開発環境(IDE)は、2008年4月8日にMicrosoftの延長サポートが終了しており、新たな脆弱性が発見されたとしてもセキュリティ更新プログラムが提供されません。
セキュリティリスクが増すということ!?
はい。
そのため、VB6システムの仕様変更や機能追加にはセキュリティリスクが伴います。
さらに、開発時によく使用するActiveReports、SPREAD、InputManなどのサードパーティー製品のサポート期限にも注意が必要です。
セキュリティのリスクは会社の経営リスクと同義ですよね。
問題が起こる前に新しいシステムに移行しないと…。

2.システム維持・運用リスク

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システム維持・運用面でもリスクがあります。
VB6は古い開発言語のため、VB6を扱うことのできる技術者は市場から年々減少しています。
技術者がいないのは困りますね。
それだけではありません。
一般的にシステムの耐用年数は5~7年が目安で、長く使うとかえってコストが増えてしまうのです。
同じシステムを使い続けることで無駄な出費を抑えられるように思えますが、古いシステムを維持するには技術者の確保が容易ではなく、メンテナンスにも多額の費用がかかる場合があります。
古いシステムのメンテナンスに費用がかさむなんて…。

3.業務リスク

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昨今『働き方改革』の名のもと、企業で大幅な業務改革や効率化が進められている中、古いシステムを利用し続けることは、業務改革や効率化の妨げにもなります。

古いシステムは当時の業務要件でシステムを構築しているため、機能面にも問題を抱えていることが多いです。
確かに、システムと現在の業務の流れが合わない箇所があります。
コストをかけてでも古いシステムを使わなければならないシーンもあるかもしれませんが、システムを刷新することにより費用が安くなるケースもあります。
システムを刷新して、業務改革・効率化を進めてみてはいかがでしょうか。
よし!新しいシステムにして、もっと働き方改革を進めるぞー!

システムエグゼのVB6マイグレーションサービス

システムエグゼでは、オフショアや移行ツールを活用した低コスト、安全、スムーズなVB.NETへのマイグレーションサービス(システムへの移行)をご提供しております。
サードパーティー製品の移行についても経験豊富ですので、ご興味、ご関心のある方はぜひお気軽にご相談ください。

次回記事:Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行に、オフショア開発を活用するメリットとは?