第3回:前進そして成長

第3回:前進そして成長

DBAへの道

皆さんこんにちは。株式会社システムエグゼ データベースソリューション本部の藤林です。
立冬も過ぎ朝晩はすっかり冷え込み、寒いくらいになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ年末という事で、忘年会の話しがちらほら聞こえてきています。くれぐれも飲みすぎにはご注意下さい。
前回に引き続き「DBAへの道」というタイトルで、今まで私がORACLE DBAになるために歩んできた過去の経験を、お話しして行きたいと思います。

挑戦!ORACLE MASTER

様々なトラブル対応、問い合わせを行い、ORACLEデータベースについてのスキルも随分ついてきたような気がするので、ORACLE MASTERの取得をしようと思いました。 ある部分についてはかなり深い知識を有するようになりましたが、まだまだわからない部分も多いので、第1回でも触れました「Oracle8 Server概要」をもう一度読み直す事にしました。
当初と比べると格段に理解度が増している事に気づきました。ORACLEに携わった当初は、ただ読んでいる程度でしかなかったのですが、今は全く違います。

それにしてもこの「Oracle8 Server概要」ですが、やはり基礎を身につけるためには非常に有用だと改めて実感しました。
ORACLEデータベースはこれまで数々のバージョンアップがありましたが、そのたびに、必ずこの概要と新機能は、最初に目を通す事にしています。

ORACLE MASTERの勉強は、この概要と実機確認、最後にiStudyを利用しました。皆さんが使っている黒本は使用していません。
ORACLE MASTERは基本的に暗記で対応できますが、やはり実践で経験した方が良いと思い、必ず実機で確認するようにしました。iStudyは、ほぼ100%の正答率となるように勉強すれば、本番では70%程度は確実に取れます。
ORACLE MASTERだけが全てではありませんが、ひとつの区切りとして、また、対外的なレベルの通知手段として有用だと思います。

前回でご紹介したようなORACLEに向き合う日々のなか、気付けば1年経過しており、Oracle担当のリーダとなっていました。それまでいたOracle担当の諸先輩方は、期間満了にてEXITしている状況です。
実はこの間に、オラクルサポートよりいくつかの依頼を受けていました。診断パッチを適用して、問題解決に向け資料を採取するという事です。シミュレータで使用するデータも前回とは大幅に変更し、再度チャレンジする事となりました。準備として、OPS構成で使用されるDLM(分散ロックマネージャ)について調べる事にしました。
あまり詳しくは記載しませんが、結構難しかったです。恐らく全ては理解できていないと思います。全て理解できたらORACLE DBMSを開発できるのではないでしょうか。

前進そして成長!ITエンジニアとして思うこと

ORACLEはとても難しいデータベースだと思います。
RedBrickというDWHに特化したデータベースのバージョンアップ対応を実施したことがあるのですが、マニュアルも薄く、管理テーブルが30~40程度しか無く、初めて触るデータベースだったにも関わらず、非常に簡単でした。
これと比べると、やはりORACLEは管理テーブル系だけで非常にたくさんの数もありますし、バージョンアップされるたびに、新しい機能がどんどん追加されています。
インストール自体は確かに簡単になりましたが、正しく使用するためには、それなりの前提が必要だと実感しました。
もしORACLEしか触った事の無い方は、他のデータベースも一度触れてみる事をお勧め致します。

過去の体験に話を戻します。

この辺りからお客様との信頼関係も少しずつ築けており、多少のトラブルはあるものの、充実した日々を送っていました。
しかしまたまた、暗雲が立ち込めてきました。2ヶ月後に新製品が発売されるという情報が入ってきたのです。この新製品が発売されると、前回ご紹介した例のパフォーマンス問題が発生する可能性が多分にありました。
そこで、前回塩漬けとなった再現テストが実施される事となりました。
新製品発売によりサーバ負荷が増加し、パフォーマンス劣化が発生してしまいました。v$session_waitを見てみると、様々な待機イベントが発生し、処理遅延が発生しております。日本オラクルの指示により必要な情報を採取するコマンドを実行しましたが、この資料採取のコマンドが固まってしまうという状況にまで陥ってしまいました。
しかし、あきらめずにコマンドが終了するのを待ち、何とか資料の採取もできました。採取した資料をまとめ、日本オラクルへ送付し解析を依頼しました。
これで原因が判明すれば良いのですが...

今回のパフォーマンス劣化に対するお客様への報告を行う必要がありますので、簡単な報告資料を作成し、お客様へ報告を致しました。お客様から様々な質問、指摘を頂きますが、この場は何とか理解して頂きました。
今回ORACLE担当を行い、技術スキルは当然身につきましたが、これに加え、お客様に納得して頂く説明方法、話術も身につきました。
大変な思いをしてサポートを行う事により、このような成果が上がった事は、非常に喜ばしい事です。ITエンジニアは技術スキルがあれば良いみたいな事をよく耳にしますが、コミュニケーション能力は必須だと思います。情報は的確に相手に伝わらなければならないと思います。