第2回:チャットは仕事の一部です

ソフトウェアアーキテクト四方山話
みなさんこんにちは。システムエグゼの相田です。
前回のコラムでも「まだ堅い」という声が寄せられたため、今回はググッと肩の力を抜いたコラムをお送りします。
第二回目は「チャットは仕事の一部です」と題し、弊社内の普段の雰囲気をお伝えしたいと思います。
アーキテクトコミュニティ
私はいわゆる「アーキテクト」という職種をやっています。より厳密に言うならソフトウェアアーキテクチャを専門とするソフトウェアアーキテクトです。つまりアレです。ミドルウェアを使ったりアプリケーションを開発する事を専門にしているわけですね。
弊社には私のようなソフトウェアアーキテクト以外にも、ネットワークやハードウェアを専門とするシステムアーキテクトや、アプリケーションの分析設計を専門とするアプリケーションアーキテクトがいます。
ちなみに、日本で「IT アーキテクト」という呼び方が広まる前から弊社には「アーキテクト」がおりますので、社内では IEEE の基準と開発コミュニティ文化を元にアーキテクト職種を定めています。余談ですが。
さて、現在社内にはそんなアーキテクト達が集うアーキテクトコミュニティがあります。コミュニティの交流の場は、そう、ビジネスチャットです。
ビジネスチャット
アーキテクトコミュニティ内で「飲みに行こうぜ!!」とかはあまりありません。
今風ですね。
その代りビジネスチャット上では日々リアルタイムで様々な 雑談 情報共有を行うとともに、交流を深めています。
いいですね。ビジネスチャット。
私は比較的オジサンなので、正直「業務中にチャットするなんて…」と最初はちょっと保守的な考えを持っていたのですが、実際に利用してみてその評価が180度変わりました。
例えばテクノロジに関する最新ニュースがあったとします。それがチャット上で共有されるや否や、それぞれの専門的な視点から様々な解釈や知見、意見が寄せられます。そのニュースをより深く理解出来るとともに、自分の専門分野以外の知見も広がります。
いわゆる「勉強になる」というヤツです。
同様に、障害情報や技術相談が共有されれば、寄ってたかって分析・調査・事例の共有を行い、あっという間に対策が共有されます。「障害や課題が早く解決する」という事以上に、何より「障害や課題とその対策が共有される」という事は、非常に大きな意味があります。
社内ナレッジシステムに記録しておいても、それを調べない人から何度も何度も何度も同じ質問を受けていたこれまでが嘘のように・・・!
・・・楽になりました。
ああ、「集合知」というのはこういう事なのだなと、しみじみと実感しました。
チャットは仕事の一部です
個人的には、仕事上のコミュニケーションの中心はすっかりビジネスチャットになりました。業務中もチャットを見て、チャットに応答し、チャットで連絡し、という感じです。ちょこっと資料を共有するのもチャットで、ごく簡単なミーティングもチャットで、社員からの簡単な技術相談もチャットで、自分自身の技術的な相談もチャットで。
仕事中ずっとチャットしているようですが、実際に自分のタスク進捗を見るとチャット導入前に比べて遥かにスピードアップしているのが分かりました。
これは良く考えれば当たり前の事で、チャット以前には1本メッセージングする場合でもメールの送信先を考え、前文を書き、本文を書き、シグニチャを書き、送る。それで通じなければ同じ手順で相手が返信してくる、受信する、読む。またその返信を・・・とやっていたのが数十秒で終わるようになったわけです。
簡単なミーティングならチャットだけで済んでしまうので、出席者のスケジュール確認も会議室の予約も移動の手間も不要です。チーム内の簡単な周知なんかもそうですね。外出している人もスマホでチャットを見ていますので。
(休日まで応答してくれる人もいますが、これは駄目です。ちゃんと休みましょう)
また、これまでは難しかった「特定テーマに関する知見を持ち、現在社内で応答出来る人にサポートを依頼する」という事が即座に出来ます。
エンジニアにとってはこれが物凄く便利な事で!
技術調査やアーキテクチャの検討を行う際に、知見を持つ人の助言がリアルタイムで貰えるというのは極めて効率的で、仕事の品質を大きく向上させます。
というわけで今回のコラムの結論としては、もうチャット無しでは仕事が出来ません。
もはやチャットは仕事の一部です。
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え?仕事中に雑談してるんじゃないのかですって?
雑談もちょっとします。それもまた大事な潤滑油で・・・
それでは、また第三回(あれば)でお会いしましょう。