導入製品:EXEX(エグゼクス)生産管理
海外法人に特化した機能で現地スタッフとのコミュニケーションの時間的ロスを削減
- Kolmar Vietnam Co.,Ltd. 様
- 事業内容化粧品の充填及び梱包、化粧品のOEM及びODM、卸売業
- 設立2018年
- 資本金206,570,000,000 VND
- 【親会社】日本コルマーホールディングス(中核会社:TOA株式会社)
- 事業内容化粧品・医薬部外品の受託製造(OEM・ODM)、健康食品・健康飲料の販売、ディスペンサー&エアレス容器の販売
- 設立1952年
- 資本金1億2,000万円
- 従業員数2,264名(2024年5月現在)
お話を伺った方
Kolmar Vietnam Co.,Ltd.
生産部 部長
川島英和 氏
TOA株式会社
情報システム部アシスタントマネジャー
菅原康平 氏
課題
- ●初期はスモールスタートでコストを抑えたいが、将来的にはカスタマイズが必要になるため、拡張性にも優れるシステムを導入したい。
- ●一般的な多言語機能付きERPシステムでは言語変更にアカウントの切り替えが必要なため、日本人管理者と現地スタッフとのコミュニケーションに時間を要していた。
- ●業務上、仮想在庫の考え方がありシステムでも考慮する必要があった。
- ●導入後もビジネスの状況に応じてカスタマイズが必要になるため、十分なアフターサービスが受けられるベンダーのシステムを導入したい。
導入に至った背景
シンプルな機能でコストを抑え拡張性にも優れている点を評価
化粧品のOEM/ODMメーカーであるKolmar Vietnamでは、設立時から導入していたERPシステムのサービス終了により他システムへの切り替えを検討していました。
新たなシステムの導入では、シンプルな機能でスタートして初期コストを抑えたいと考えていましたが、将来的には事業の拡大など状況に応じてシステムをカスタマイズすることも計画していました。
複数のERPシステムを比較・検討する中で、EXEX生産管理は、標準機能が最小限かつ不要な機能は省けるため導入コストが抑えられること、拡張性に優れ導入後のカスタマイズ要望に柔軟に対応できること、また、ベトナム語や英語、中国語など6カ国語が標準搭載され、言語変換機能に優れていることが高く評価され、導入に至りました。
さらに必須条件として、原価計算機能が標準で搭載されているか、将来的に会計システムと連携可能であるか、という点も挙げられていましたが、これにも適合したことが決め手となりました。
導入の流れ
- 仮想データによる入力確認で要件定義を短縮
デモ機を使用して受注から出荷までの入力を仮想データでシミュレーションし、発生する問題に対して必要なカスタマイズを実施しました。
こうしたカスタマイズに関する打ち合わせが要件定義の代わりとなったため、スピーディーかつスムーズに導入を進めることができました。
導入の効果
- ●事業規模に合わせた段階的な拡張が可能に
不要な機能は省くなど必要最小限の機能でスモールスタートできたため、導入コストが抑えられた。
また拡張性にも優れるため、導入後も必要に応じて軽微なカスタマイズを都度実施しており、業務効率や生産性の向上が図れた。
- ●在庫管理によるミス防止
輸送中在庫や検収が完了していない在庫は、システム上で「仮想倉庫在庫」として扱われるため、未検収の在庫の払出指示を誤って出すなどのミスが防げるようになり、よりリアルでセキュアな管理ができるようになった。(下図参照)
- ●多言語対応によるコミュニケーションロスの削減
日本語・ベトナム語・タイ語・中国語・英語・ミャンマー語の6カ国語を標準搭載しており、ワンクリックで言語を切り替えることができるため、日本人管理者と現地スタッフのコミュニケーションにかかる時間的ロスがなくなった。
- ●ベトナム現地サポートによる安心感
保守契約に毎月の相談サポートが含まれており、操作やカスタマイズに関する相談が気軽にできるなど、充実したアフターサービスが受けられるようになった。
また、メールによるサポートだけではなく、希望すれば月1回のWeb ミーティング(無償)で直接相談できるため、疑問・問題の解決、カスタマイズ作業などをスムーズに進めることができ、システムを利用した運用の定着を実現できた。
今後の展開
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