CASE STUDY

Oracle Database@AzureとOracle GoldenGateを活用し、大規模データベースの短時間停止移行を実現

オンプレミスからクラウド環境へのデータベース移行

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社名
某製造業A社 様

導入前の課題

  • オンプレミスの大規模Oracle Databaseにおいて、ハードウェア保守満了に伴う運用継続リスクが高まっていた。
  • 24時間365日稼働に近い重要なシステムのため、移行時の停止時間を数時間に抑える必要があった。
  • 全面的な再構築は業務影響が大きく、既存のOracle Database構成を維持しながら安全にクラウド移行する必要があった。

導入効果

  • Oracle Database@Azureへの移行により、オンプレミス環境の保守切れリスクを解消し、大規模データベースに求められる処理性能、可用性、拡張性を備えたクラウドデータベース基盤を確立した。
  • Oracle GoldenGateによる継続的なデータ同期により、業務を継続しながら本番切り替え時のシステム停止時間を数時間に抑え、業務への影響を最小限にした。
  • Oracle Database@AzureのExadata基盤への最適化と監視体制の整備により、処理性能の向上と移行後の安定運用を実現した。

お客様の課題

A社様は、全国の店舗から集約される売上情報などを管理する大規模データベースを、オンプレミス環境のOracle Databaseで運用していました。
このデータベースは業務継続に直結する重要な基盤であり、高い可用性と安定した処理性能が求められていました。
一方で、既存ハードウェアの保守満了が迫っており、従来環境のまま運用を継続することは、障害発生時の復旧や保守対応の面で大きなリスクとなっていました。

特に課題となったのは、対象システムがほぼ24時間365日稼働しており、移行作業のために確保できる停止時間が数時間に限られていた点です。
また、全面的なシステム再構築は、アプリケーション改修や業務影響が大きく、短期間で安全に実施するにはリスクが高い状況でした。
そのため、既存のOracle Databaseを中心としたシステム構成を可能な限り維持しながら、業務影響を最小限に抑えてクラウド環境へ安全に移行する方式が求められていました。

課題の解決方法

A社様システム全体におけるAzure移行に合わせ、データベース基盤には、Oracle Database@Azureを採用しました。
採用当時、Oracle Database@Azureは国内でも先行事例が限られる新しいサービスであったため、オラクル社とも技術確認を重ねながら、既存Oracle Database環境の構成を踏まえた移行方式と切り替え手順を設計しました。
Oracle Database@Azure上のExadata環境へリプラットフォームすることで、既存のOracle Databaseの資産を活かしながら、クラウド上で高性能かつ高可用なデータベース基盤を構築しました。

移行にあたっては、Oracle GoldenGateを活用し、オンプレミス環境からOracle Database@Azureへデータを継続的に同期する方式を採用しました。
初期データの移行後も、移行期間中に発生する差分データをクラウド側へ反映し続けることで、本番切り替え時に必要な作業量を最小化しました。
この構成により、移行作業中も既存環境での業務を継続しながら、Oracle Database@Azure側を本番稼働可能な状態へ段階的に準備することができました。
最終切り替えでは、差分同期の完了確認と接続先の切り替えを中心とした作業に絞り込み、システム停止時間を数時間に抑えました。

併せて、Oracle Database 19cへの移行に伴う非互換確認を実施しました。
既存機能との差異を事前に把握し、必要な箇所については代替機能への置き換えを行うことで、データベース移行とバージョンアップを同時に進めながら、クラウド移行後も安定して稼働できる構成へ整備しました。
また、移行後の運用を見据え、Oracle Enterprise Managerを用いた監視体制を新たに設計・構築し、データベースの稼働状況、性能、障害兆候を継続的に把握できる仕組みを整えることで、Oracle Database@Azure移行後の安定運用を支援しました。

システム構成図

構築後の効果

Oracle Database@Azureへの移行により、オンプレミス環境のハードウェア保守満了のリスクを解消しました。
これにより従来の物理基盤に依存した運用から脱却し、将来的なデータ増加やシステム拡張にも対応しやすいクラウドデータベース基盤を確立しました。
また、Oracle Database@Azure上のExadata基盤を活用することで、大規模データベースに求められる処理性能、可用性、拡張性を備えた環境を実現しました。
既存アーキテクチャを大きく変更せずにOracle Database基盤を刷新できた点は、移行リスクを抑えながらクラウド化を進めるうえで大きな効果となりました。

移行にあたっては、Oracle GoldenGateによるデータ同期を活用したことで、移行期間中も既存環境での業務を継続しながら、クラウド側のデータベースを最新状態に保つことができました。
その結果、本番切り替え時の停止時間を最小限に抑え、重要システムへの影響を最小限にした移行を実現しました。

さらに、Oracle Database@AzureのExadata基盤を最適化したことで、バッチ処理やオンライントランザクションの処理性能が向上しました。
既存アーキテクチャを活かしながら性能改善を図れたことは、業務継続性と将来的な拡張性の両面で大きな効果をもたらしました。

加えて、Oracle Enterprise Managerによる監視体制を整備したことで、移行後の障害検知や性能把握を迅速に行えるようになりました。
これにより、Oracle Database@Azure上で稼働する新たなデータベース基盤においても、安定した運用継続を実現し、重要システムを支えるデータベース基盤としての信頼性を高めました。

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