Oracleエラー対応(ORA-03150):ORA-03150 発生時の対処方法について
現役DBAが解説-Oracleエラー対応
クライアントとリモート・サーバ・プロセス間の接続が切断された際に ORA-03150が発生します。
本ブログでは、このエラーが発生した際に確認すべき項目について解説します。
1.エラーメッセージ
ORA-03150: データベース・リンクの通信チャネルでend-of-fileが検出されました
2.事象
クライアントとリモート・サーバ・プロセス間の接続が切断された際やリモート・サーバが停止したときに本エラーが発生します。
SQL> SELECT NAME FROM CUSTOMER; * 行1でエラーが発生しました。: ORA-03150: データベース・リンクの通信チャネルでend-of-fileが検出されました
3.対処方法
ORA-03150は確立された接続が何らかの原因で切断されてしまった際に発生するエラーです。
ORA-03150が発生した際に確認すべき点を解説します。
① 接続先のデータベースが正常起動していることを確認する
接続先のリモート・データベースにエラーが発生していないか確認してください。
リモート・データベースのalert.logファイルを確認することで、切断の原因(DBの停止等)が判明することがあります。
② 接続先のデータベースへの疎通に問題がないことを確認する
ORA-03150エラーが発生する原因は、接続先のリモート・データベースの異常だけでなく、物理的な回線障害を含めた接続障害も考えられます。接続元であるクライアント側からPINGやTNSPINGを実行し、リモート・データベースへの疎通が正常であることを確認してください。
4.最後に
前述の対処方法に従い調査した場合でも、ネットワーク回線の瞬断や回線の不安定などにより明確な原因が突き止められない場合があります。
alert.logファイルや回線疎通の確認でも原因が判明しない場合、インフラ担当者にネットワーク回線に不具合がないか調査を依頼することをお勧めします。