商用データベース
高い信頼性、可用性、安定性が求められるシステムには、Oracle Database、Microsoft SQL Serverといった商用データベースが採用されるケースが多く存在します。
可用性構成を組む事でより安定したデータベース環境を構築することが可能となります。
Oracle Database 可用性構成
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マルチマスタレプリケーション
レプリケーション機能


どちらのテーブルを参照しても、同一内容を参照可能
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Oracle Data Guard
非同期データレプリケーション


Redoログを伝搬しデータ同期を実現
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商用クラスタソフト
共有ディスクにデータを格納


システムの障害を監視し、障害発生時に引継ぎをするHA構成を実現
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Oracle Real Application Clusters
Oracle Databaseのクラスタリング機能


負荷分散と高可用性構成を実現
SQL Server 可用性構成
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トランザクションレプリケーション(標準機能)
非同期データレプリケーション


標準機能のレプリケーション機能を利用して可用性構成を実現
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ログ配布レプリケーション(標準機能)
非同期データレプリケーション


トランザクションログを伝搬しデータ同期を実現
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商用クラスタソフト
共有ディスクにデータを格納


システムの障害を監視し、障害発生時に引継ぎをするHA構成を実現
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AlwaysON
可用性グループ

オープンソースデータベース
オープンソースデータベースが日々進化し、基本機能や性能などが商用データベースと遜色なくなってきたことで敷居が下がり、商用データベースより低コストなオープンソースデータベースが採用されるケースが増えてきています。
可用性構成の導入することでオープンソースデータベースでも高い信頼性、可用性、安定性を維持することが可能となります。
MySQL 可用性構成
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レプリケーション(標準機能)
非同期データレプリケーション


バイナリログを伝搬しデータ同期を実現
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MySQL InnoDB Cluster
マルチマスタ構成も可能なレプリケーション拡張機能


「MySQL Group Replication」、「MySQL Router」、「MySQL Shell」の3製品で構成されたHA構成
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商用クラスタソフト
共有ディスクにデータを格納


システムの障害を監視し、障害発生時に引継ぎをするHA構成を実現
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MySQL Cluster
シェアードナッシング型高性能クラスタ


必要なデータがどのデータノードに存在するかはSQLノードが自動的に判断してくれるため、アプリケーションは意識することなくアクセス可能
MariaDB 高可用性構成
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レプリケーション(標準機能)
非同期データレプリケーション


バイナリログを伝搬しデータ同期を実現
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商用クラスタソフト
共有ディスクにデータを格納


システムの障害を監視し、障害発生時に引継ぎをするHA構成を実現
PostgreSQL 可用性構成
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レプリケーション(標準機能)
非同期データレプリケーション


WALを伝搬しデータ同期を実現
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Pacemaker+Corosync+DRBD
フリーツールを使用したHA構成


オープンソースソフトウェアで死活監視とデータ複製を実現
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商用クラスタソフト
共有ディスクにデータを格納


システムの障害を監視し、障害発生時に引継ぎをするHA構成を実現
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pgpoolⅡ+レプリケーション
クラスタ構成+処理分散


PgPoolⅡで参照処理の自動負荷分散を実現
データベース選定ポイント
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Oracle Database |
安定性を求められるOLTPシステム
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|---|---|
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SQL Server |
大量のデータ登録・更新が発生し、複雑な検索・結合が必要なDWHシステム
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MySQL/MariaDB |
セッション数が多く、1回あたりの処理量が少ない単純性と効率性に特化したOLTPシステム
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Postgres |
セッション数が多く、類似した処理を繰り返すことが多いOLTPシステム
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コスト比較
ライセンス・年間保守費用
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ライセンス費用 |
年間保守費用 |
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|---|---|---|---|
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Enterprise Edition |
Standard Edition |
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| Oracle Database |
¥7,362,500/コア | ¥2,712,500/CPU ※Standard Edition 2 |
※調整率で毎年8%の値上げ |
| SQL Server | ¥2,268,450/2コアパック (USD$15,123) ※SQL Server 2022 ※1$=150円換算 ※推定小売価格 |
コア単位: ¥591,750/2コアパック(USD$3,945) サーバ単位: ¥148,350/サーバ(USD$989) CAL(クライアントアクセスライセンス): ¥34,500(USD$230) ※SQL Server 2022 ※1$=150円換算 ※推定小売価格 |
Update License(SA) ※ライセンス費用の25% ※必須ではない |
| MySQL |
※年単位のライセンス
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※年単位のライセンス
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※ライセンス費用に含まれる |
| Postgre SQL | — | — |
¥800,000/サーバ ※SRA OSS社サポート価格 |
※2024年11月時点での税抜価格